原高史 個展 〜この世のこの夜〜

会期 2022/5/31 – 6/30

Open Hours: 12pm – 6pm
Closed: Mon, Sun, National Holiday

原高史 SOLO EXHIBITION

原高史展「この世のこの夜」について

世界樹様々な都市に滞在してプロジェクトや、ペインテイングの制作をしてきた作家、原高史ですが、今回は銀座に滞在して製作する事に。それにしても色感の微細な変化等、表面化せず、感覚的に土地柄が作品に反映することはあっても、今回ほどストレートに作中に滞在地が描かれたのは今回が初と言えるでしょう。作家は作成の合間に目の前の銭湯、金春湯に浸かり、サラリーマンの聖地、新橋の立ち飲み屋や、夜のお姉さんが闊歩する銀座8丁目の風景等々を眺めていました。それらは人が織りなすシュールな光景です。作家にとり新しい表現の原動力となるのはこうした生きた風景が放つ、新鮮な形、色彩、匂い、音などの再構築なのではないか、そんな気がしています。塔画廊が位置する、金春通りは能の金春流能楽堂が嘗てあったことからの命名です。能楽の5ファミリーの中でも最も長い歴史を持つ金春流が所以の金春通りの風景が、作品の構図となり、その上に原高史独自の物語性を伴うモチーフを載せていくそんな作品です。
原高史 vs 金春通り、是非ご高覧ください。

wada Fine Arts 和田友美恵